29日に閉幕したフィギュアスケートの世界選手権(プラハ)で2年ぶり4度目の銀メダルを獲得した男子の鍵山優真(22=オリエンタルバイオ/中京大)が31日、羽田空港に帰国した。

同大会では、フリーで4年ぶりの自己新となる212・87点をマーク。合計306・67点でショートプログラム(SP)6位から巻き返し、出場5大会で全て表彰台に立った。「今シーズンは自分の気持ちと戦う部分が多くて、正直うまくいかないことの方が多かった。だけどその経験がしっかり生きて、順位とか点数とかは何も気にせずに演技をすることができた」と、好成績を引き寄せた要因を振り返った。

父の正和コーチからも「ここ数シーズンで一番くらい」に褒められたことを明かし、「自分のために演技しているところはありますけど、そろそろ喜んでる姿を見せたいなってずっと思っていたので、自分以上にそばで喜んでくださったのがすごくうれしかった」と白い歯をこぼした。

主役のあり方を受け継いでいく。今大会限りで競技生活を終えた女子の坂本花織(25=シスメックス)について、「積んでいるキャリアが全然違う」と尊敬のまなざし。3歳上の「お姉さん」は自己最高得点をマークし、4度目の金メダルで有終の美を飾った。「技術だけがすごくてもあの大歓声は起きない。みんなが花織ちゃんの人柄や人格の素晴らしさを知っているからこそ。僕もそういうアスリートになりたい」と、刺激を受けた様子だった。

オフはルッツやループといった4回転の習得だけではなく、「空いた時間で振り付けをしてみたい」と、新たな挑戦を続けていく予定。来季へ向けて胸を膨らませていた。