<水泳世界選手権>◇第14日◇2日◇バルセロナ◇男子200メートル背泳ぎ決勝

 期待された萩野公介(18=東洋大)は、1分55秒43で5位だった。昨年のロンドン五輪の3人のメダリスト。金のクレアリー、銀の入江、そして銅のロクテの3強に懸命に食いつきながら泳いだ。最初の50メートルこそ3番手だったが、そこから後退。ラスト50メートルから必死に追い込んだが、表彰台に0秒79届かなかった。

 この日の午前中の800メートルリレー予選は欠場。ハードスケジュールを考え、首脳陣が考慮してくれた結果だった。同学年の瀬戸が自分の代わりに泳ぎ、3位と好位置での決勝進出を導いてくれた。チームの支えに応えるためにも、入江との同時表彰台を見据えた。

 個人種目で1大会3個のメダル獲得となれば、日本史上初の偉業だった。それでも最終日に残すはロンドン五輪で銅メダルを獲得した400メートル個人メドレー。この悔しさを糧にもう1度、新たな歴史づくりに挑む。