阪神が柱の3投手で、巨人にとどめを刺す。今日8日からの本拠地甲子園で巨人3連戦。この3連戦で虎が2勝以上、もしくは1勝1敗1分けで巨人の自力Vが消滅する。虎は初戦から岩田稔(31)、藤浪晋太郎(21)、ランディ・メッセンジャー(34)の3投手を立て、聖地で巨人を混セから脱落させてみせる。

 21歳右腕が巨人に引導を渡す大役を担うに違いない。今日8日からの巨人3連戦。虎の1勝1敗1分け以上で、巨人自力Vが消滅する。連勝すれば、巨人の息の根を止めることを意味する。運命の第2戦の先発は、ハーラートップの12勝を挙げている藤浪だ。

 藤浪 大事な試合であることは間違いない。勝ちたいですし、何とかチームに勝ちがつくようにしたい。

 ブルペンに入り、着々と準備を進めた。前回登板3日広島戦では147球を投じた。登板間隔を空ける案も浮上したが、当初の予定通り中5日でマウンドに上がることとなった。「前回に限らず球数は投げているので、関係ないと思います」ときっぱり。打線の天敵マイコラスとの投げ合いには「自分の仕事をするだけなので。関係ないとは言わないですけど」。自身は2連勝と波に乗る。目の前の戦いに集中し、巨人打線をねじ伏せていく。

 今日8日に先陣を切るのは左腕岩田。この日、甲子園でキャッチボールやショートダッシュを行い最終調整した。

 岩田 任せてもらうことを意気に感じてすごいプラス思考でいこうと思います。楽しまないと。せっかくこういうプレッシャーで投げさせてもらうので。人生は楽しんだもん勝ちなので。

 今季は巨人戦に4戦0勝3敗。勝てていないが、敗戦投手になった前回対戦(7月20日)でも7回1失点と好投している。V争いのプレッシャーをはねのけ、G倒を演じてみせる。

 第3戦の10日はメッセンジャーが登板予定。キャッチボールを終え、早々と練習を引き揚げた助っ人右腕は「前日にしゃべりますよ」と一言。8月の巨人3連戦は東京ドームでメッセンジャー、能見、藤浪で3連敗を喫した。あれから約1カ月。聖地こそ、リベンジの場にふさわしい。【宮崎えり子】

 ▼阪神が今日8日からの巨人戦に1勝1敗1分け以上で、巨人の自力優勝は消滅する。最短は9日で、阪神○○、○△か△○のケース。仮に8日から阪神○△とする。阪神は10日以降の巨人との残り3試合に全敗しても、他球団との全15試合に全勝すれば、80勝61敗2分けで最終勝率5割6分7厘。巨人は残り16試合に全勝しても、79勝62敗2分けで5割6分に終わり、阪神を下回るため。今季の巨人は、8月27日にいったん自力優勝が消滅したが、翌28日に復活していた。