プロ野球12球団の代表者による臨時の実行委員会が15日に開かれることが13日、球団幹部の話で分かった。25日の公式戦開幕を控え、東日本大震災による被害を受けた仙台市で開幕戦を行う楽天の試合を含めて、開催の可否などを協議するとみられる。

 楽天の本拠地、日本製紙クリネックススタジアム宮城は球場内の一部にひび割れや水漏れ、グラウンドの一部にへこみができるなど地震の被害を受けている。日本野球機構(NPB)の下田邦夫事務局長は「楽天で被災がある。どう対応するか。(開幕まで)あと2週間を切っている」と話し、パ・リーグの花井史朗光統括は「現状の認識が先」と、より詳細な現状の確認が必要とした。

 楽天の米田純球団代表は開幕戦の開催について「基本的には試合をやって、東北の皆さんに元気、勇気を与えるのが使命だと思う」としながらも「施設の問題だけでなく、被害が拡大しているので総合的に判断する」との見解を示した。球場内の損傷については「点検を進めている。専門家に見てもらい、安全を判断したい」と説明した。