<広島4-5日本ハム>◇20日◇マツダスタジアム

 広島前田健太投手(24)の白星が、すり抜けていった。7回までに3度得点圏に走者を許しながら、無失点に抑える粘りの投球を見せた。97球で降板し、8回からはリリーフ陣にマウンドを託した。だが、9回2死から4点差を逆転された。勝ち越しを許した直後に、試合終了を待たずロッカーに引き揚げた。「チームとしては100%勝たないといけなかった。チームにとっても痛い1敗。僕にとっては…。先発にとって、1つ勝つのにどれだけ苦労するか。今までにない悔しさがあった。この試合は、最悪の試合」と悔しさをあらわにした。