日米間で協議を続けているポスティングシステム(入札制度)の新制度が今月中にも合意する可能性があることが25日、分かった。米大リーグ機構(MLB)との交渉のために、日本野球機構(NPB)の伊藤修久法規部長らが26日にも渡米する。

 伊藤法規部長は「日米双方が即日、各球団に条文を流して承認作業をやることになると思う」と見通しを説明。順調なら米国が感謝祭の祝日に入る28日までに新制度をまとめたいとしている。

 新制度は、一度は日米間で合意に達していたが、日本側が国内での調整に時間がかかったことなどを理由にMLB側が取り下げて、修正案を提出することを決定。その後、20日に日米間の交渉を再開して早期合意を目指す方針を確認し、協議を続けていた。

 同制度は現在失効状態だが、将来的な大リーグ挑戦の希望を表明している楽天田中将大投手(25)が移籍する場合は新制度が成立している必要がある。