<ヤクルト3-1阪神>◇9日◇神宮

 阪神岩田稔投手(25)は目を潤ませ、スコアボードを見上げた。「今日は…」。言葉が続かなくなった。あふれ出る涙をぬぐい続けた。「悔しいです…」。必死で声を振り絞った。09年最終戦。今季2度目の中4日登板だった。初回に先制点を許し、6回にも1失点。6回115球で2失点は非難される内容ではないが、ヤクルト石川に投げ負けた自分を責めた。

 先発の軸と期待されながら、左肩痛で開幕から出遅れた。1軍復帰は6月。自責の念にさいなまれた。復帰後、自身にノルマを課した。「全部勝つつもりで10勝以上」。だが目標を達成できず、最終決戦で5敗目(7勝)。「頑張ります」。ひと言を残し、バスに乗り込んでも涙は止まらない。来季はエース候補。胸に刻まれた痛みは未来につなげるしかない。

 [2009年10月10日11時34分

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