「33人以上の刺客」で巨人を倒す!
全選手の出場選手登録を抹消していた中日落合博満監督(56)は19日、きょうから開幕する巨人とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージへ向けて28人を登録した。ただ、ナゴヤドームで行われた直前練習に姿を見せたのは33人の選手たち。首脳陣は「だめならいつでも入れ替える」と宣言し、宮崎で教育リーグに出場している選手も含め、総力戦でライバルをたたく覚悟を示した。
自信の表れなのか。決戦前日、落合監督は笑みをたたえていた。午後2時から本拠地で行われた全体練習、大トリでグラウンドに姿を現すと、普段通り、打撃ケージの裏から選手たちの動きをチェックした。そして、その視線の先にはベンチ入りの規定より5人も多い、33人の選手たちが汗を流していた。
この日、落合監督はベンチ入り28人の出場選手登録手続きを完了した。レギュラーシーズン終了の翌4日、最も状態のいい選手をCSで起用するため、そして、競争を生み出すために全選手の登録を1度抹消した。「何があるかわからないんだ。19日までに決めればいいだろう」。これまで話していた通り、決戦前日に登録手続きを行った。ただ、この28人はあくまで第1戦を戦うメンバーに過ぎない-。それを33人の選手が証明していた。
「明日はこのメンバーでいくということ。いくらでも入れ替えることはできる。宮崎にだって選手はいる。極端な話、当日に入れ替えることもできる。全員を抹消しているんだから」。
落合監督に代わって、辻総合コーチが意図を説明した。野手では、左の代打要員・中田亮が外れた。さらに宮崎では実績のある小池、新井、福田らが実戦に出場しながら備えている。また、投手では先発要員の中田賢、中継ぎの平井が登録を外れた代わりに左のワンポイント三瀬と、昨季から巨人戦9戦連続無失点のGキラー河原がベンチ入り。相手のスタメン変更に合わせ、途中で入れ替えることは十分に考えられる。また、中田賢が外れたことで、先発投手のかく乱にも効果がある。
「(投手は)12人しか登録できないけど、だめならいつでも入れ替えられる」。投手陣を束ねる森ヘッドコーチも総力を結集することを宣言した。甲子園で阪神との死闘を繰り広げた巨人は28人と数人の予備メンバーだけで名古屋に乗り込んできた。一方、落合竜は宮崎組を含めれば、40人近い戦力がいる。映画「十三人の刺客」に感銘を受け、玉砕覚悟でくる原巨人を総力を挙げて迎え撃つのだ。
リーグ優勝チームに与えられるのは無条件での1勝と、本拠地開催権の2つ。だが、落合監督は全員抹消というオレ流采配で“3つ目のアドバンテージ”を生み出した。4年連続となる日本シリーズをかけた巨人との戦い。勝つための準備は万端だ。【鈴木忠平】
[2010年10月20日10時33分
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