<オープン戦:阪神2-2巨人>◇11日◇甲子園

 阪神のドラフト1位伊藤隼太外野手(22=慶大)の開幕1軍入りに黄信号がともった。巨人戦に途中出場したが空振り三振に倒れ、たった1打席で交代を告げられた。

 代走から右翼に入り、迎えた6回先頭の第1打席。左腕高木康に対して初球ボールのあと直球、スライダー、フォークといずれも内角低め付近を3球連続で空振り。タイミングを完全にずらされた。片岡打撃コーチは「“気”が出ていない。もう1打席見たい内容じゃない。交代は当然」と厳しく指摘した。

 悪化した状況は試合後の表情が物語っていた。通路では大きく息を吐いた。初の甲子園について聞かれると「特にないです…」「休んでいるヒマはないです」と絞り出した。

 現時点で2軍落ちは決まっていないが、がけっぷちだ。和田監督は「練習から形が崩れている。2軍からの報告もよくない。こんなものじゃないだろうが基本に立ち返った方がいい。今日見てどうこうじゃないが、今の状態で打席に立ってもいい方向にはいかない」と言った。

 前日10日は教育リーグ中日戦(鳴尾浜)で2軍戦に初出場したが4打数ノーヒット。守備、走力よりもバットが命綱のタイプなのに打席でも輝きを失っている。今後の出場予定試合は一切白紙。大型ルーキーに試練のときが訪れた。【柏原誠】