オールドルーキーが決意の単身赴任でプロ生活をスタートさせる。日本ハムのドラフト5位、室蘭シャークス・瀬川隼郎投手(28)が21日、札幌時計台での新入団選手発表に臨んだ。新人合同自主トレが始まる来年1月から2軍本拠地、千葉・鎌ケ谷の「勇翔寮」に入寮することを明言。北海道に残す家族と一緒に住むことをモチベーションに、1軍入りを目指す。

 寂しさをやる気に変える。即戦力左腕と期待される瀬川は「最初は寮に入るつもりです。単身赴任です」と、野球漬けを誓う。現在は室蘭市内に自宅を構える。北海道に戻ることイコール1軍定着。「一緒に住むという目標にもなるので」と決断した。

 「妻の力は大きかった」と、家族の支えを実感している。12年3月に妻泰葉さん(31)と結婚。食事面でサポートを受け、結婚後は体重が約5キロ増の84キロになった。球速も最速148キロまでアップ。太ももも約5センチ増の67センチと進化した。昨年12月7日に誕生した長男壮介くんは「癒やしです」と一家の太陽のような存在。「いち早く1軍に上がりたい」との思いは切実だ。

 新入団選手発表では、家族が駆けつけていたが「それどころじゃなかった」と、緊張のスタートを切った。高校生ルーキーとは10歳差となるが「同じルーキー。フレッシュなプレーをしたい」。単身生活は早く切り上げて、チームと家族のために1軍でバリバリ活躍してみせる。【木下大輔】