侍ジャパンがオーストラリアに4-1で逆転勝ちして開幕2連勝を飾った。9日にオーストラリアが中国に勝つと、日本の2次リーグ進出が決まる。

 日本は1-1の7回に中田(日本ハム)のソロで勝ち越すと8回に筒香(DeNA)の2ランでリードを広げた。先発の菅野(巨人)は5回途中まで1失点。その後は救援陣が踏ん張った。

 日本は9日に試合がなく、10日に中国と対戦する。A、B両組の上位2チームが12日から東京ドームで始まる2次リーグE組に進み、準決勝進出を懸けて戦う。



チーム
日本
豪州

【日】菅野、岡田、千賀、宮西、牧田

【豪】アサートン、L・ウェルズ、ウィリアムズ、ケネディ、サール、ローランドスミス

【本】デサンミゲル、中田、筒香



1回

【日本】

オーストラリア先発は右腕アサートン

1山田 中前安打

2菊池 右前安打

3青木 二塁ゴロ、ランナーはそれぞれ進塁で1アウト二、三塁

4筒香 フルカウントから空振り三振

5中田 三塁ゴロ。2者残塁。

【オーストラリア】

1カンディラス 二塁ゴロ

2ベレスフォード 左前安打

3ヒューズ 中飛

4デニング 二塁ゴロ 菅野は12球


2回

【日本】

6坂本 遊撃ゴロ

7鈴木 遊撃フライ

8松田 見逃し三振 

【オーストラリア】

5ケネリー 遊撃ライナーエラー 

6ウェルチ 二塁ゴロ併殺

7デサンミゲル 右最前列へソロアーチ

8オールティエン 一塁ゴロ 菅野は13球で計25球


3回

【日本】

9小林 二塁ゴロ

1山田 左翼フライ

2菊池 二塁ゴロ 

【オーストラリア】

9ハーマン 空振り三振

1カンディラス 一塁ファールフライ

2ベレスフォード 投ゴロ 菅野はわずか8球で三者凡退、計33球


4回

【日本】

3青木 一塁ゴロ

4筒香 遊撃ゴロ

5中田 右飛

【オーストラリア】

3ヒューズ 左前安打 

4デニング 二塁ゴロ、ランナー進塁で1アウト二塁

5ケネリー 見逃し三振

6ウェルチ 空振り三振  菅野は15球で計48球


5回

【日本】

6坂本 左二塁打

7鈴木 二塁内野安打 無死一、三塁

連打を浴びコーチがマウンドへ、リリーフにL・ウェルズ

8松田 左中間の飛球が犠飛に 坂本がホームイン。日本同点

5回表日本無死一、三塁、松田は左犠飛を放つ(撮影・松本俊)
5回表日本無死一、三塁、松田は左犠飛を放つ(撮影・松本俊)

9小林 送りバント成功 二死二塁

1山田 中飛

【オーストラリア】

7デサンミゲル 死球

8オールティエン 空振り三振

9ハーマン 遊撃内野安打 1アウト一、二塁

ファールで粘られて菅野の球数が65球を超過

<菅野コメント>

「打たれながらも要所をしめることを目標に投げました。バックの守備にも助けられた場面もたくさんありました。次に向けて、良いステップが踏めたのではと思います。」

日本2番手は岡田

1カンディラス 暴投で1アウト二、三塁に 内野は前進守備 

ストレートの四球で 1アウト満塁

2ベレスフォード 二塁ゴロ併殺 ピンチをしのいだ 


6回

【日本】

2菊池 空振り三振

3青木 左飛

4筒香 見逃し三振

【オーストラリア】

日本3番手、千賀がマウンドへ

3ヒューズ 空振り三振

4デニング 空振り三振

5ケネリー 三塁内野安打

6ウェルチ 空振り三振


7回

【日本】

オーストラリア3番手ウィリアムズがマウンドへ

5中田 初球を左翼席に豪快勝ち越し弾

<中田コメント>

「菅野がずっと一生懸命に投げてくれていたので、早く点が取りたかった。2点目を先に取れてよかったです。」

7回表日本無死、中田は左越えソロ本塁打を放つ(撮影・松本俊)
7回表日本無死、中田は左越えソロ本塁打を放つ(撮影・松本俊)
7回表日本無死、勝ち越しソロ本塁打を放った中田(右)を笑顔で迎える小久保監督(撮影・江口和貴)
7回表日本無死、勝ち越しソロ本塁打を放った中田(右)を笑顔で迎える小久保監督(撮影・江口和貴)

6坂本 二塁フライ

7鈴木 四球

8松田 空振り三振

9小林 二塁フライ

【オーストラリア】

7デサンミゲル 空振り三振

8オールティエン 二塁ゴロ

9ハーマン 三塁ゴロ


8回

【日本】

1山田 中飛

2菊池 二塁ファールフライ

オーストラリア投手交代。4番手はケネディ

3青木 四球

4筒香 また出た~日本の4番だ!右翼席へ2ラン

8回表日本2死一塁、右越え2点本塁打を放つ筒香。後方中央は口を大きく開ける小久保監督(撮影・江口和貴)
8回表日本2死一塁、右越え2点本塁打を放つ筒香。後方中央は口を大きく開ける小久保監督(撮影・江口和貴)

5中田 四球

オーストラリア5番手サールに交代

6坂本 遊撃ゴロ

【オーストラリア】

日本4番手は宮西

1カンディラス 二塁ゴロ

2ベレスフォード 見逃し三振

3ヒューズ 空振り三振


9回

【日本】

7鈴木 左前安打

8松田 中前安打

9小林 送りバントを決めて1アウト二、三塁

1山田 敬遠で1アウト満塁

2菊池 浅い右飛で2アウト満塁

オーストラリア投手交代、左腕ローランドスミスが6人目

3青木 空振り三振

【オーストラリア】

侍マウンドに牧田が登場

4デニング 中飛

5ケネリー 一塁ファールフライ 

6ウェルチ 空振り三振

お立ち台で記念撮影に納まる、左から筒香、菅野、中田(撮影・河野匠)
お立ち台で記念撮影に納まる、左から筒香、菅野、中田(撮影・河野匠)

<侍ジャパンのスタメン>

1(指)山田

2(二)菊池

3(中)青木

4(左)筒香

5(一)中田

6(遊)坂本

7(右)鈴木

8(三)松田

9(捕)小林

先発P=菅野

<オーストラリアのスタメン>

1(右)カンディラス

2(二)ベレスフォード

3(一)ヒューズ

4(中)デニング

5(左)ケネリー

6(三)ウェルチ

7(捕)デサンミゲル

8(指)オールティエン

9(遊)ハーマン

先発P=アサートン

侍ジャパンメンバー
侍ジャパンメンバー

第4回WBC主な規定

▽勝ち上がり決定方法 1、2次ラウンドは上位2チームがそれぞれ勝ち進む。3チームが2勝1敗で並んだ場合は、当該チーム間の(1)失点率(2)防御率(3)打率(4)抽選―で順位を決め、1位は通過が決まり、2、3位でプレーオフを行う。3チームが1勝2敗で並んだ場合も同様に順位を決め、上位2チームがプレーオフを行う。

▽タイブレーク制 延長11回以降は無死一、二塁から始まる。打順通りに打席に入り、走者は先頭打者の直前の2人。

▽コールドゲーム 5回以降に15点差、7回以降に10点差がついた場合は打ち切る。

▽投球数制限 1次ラウンドは65球、2次ラウンドは80球、準決勝と決勝は95球を超えると次打者には投球できなくなる。

▽登板間隔 50球以上投げたら中4日、30球以上か連投した場合は中1日を空けなければならない。

▽ビデオ判定 2次リーグまでは本塁打のみ採用。準決勝、決勝では米大リーグ公式戦と同じ方式で行うが、チャレンジは実施しない。

▽指名投手枠 最大10投手まで登録できる。最終メンバーに2人まで登録でき、1、2次ラウンド終了後に指名投手同士のみ入れ替えが可能。