侍ジャパンが、2次ラウンド先発ローテーションの骨子を固めた。初戦となる12日オランダ戦に中4日で石川歩投手(28)が先発し、14日の東京プール2位(キューバかオーストラリア)に対しては、中5日で菅野智之投手(27)を送り込むことが濃厚となった。15日のイスラエル戦は則本昂大投手(26)武田翔太投手(23)を候補とし、状態やラウンドの勝敗を見極めて判断する。

 石川は7日のキューバ戦に先発した。直球の走りは十分で、シンカーをはじめとした縦の変化球も制御した。4回1失点、球数を58にまとめ、重圧のかかる開幕投手の役割を果たした。強打のオランダに対して状態のいい先発投手をぶつけるのは定石で、再び大きな試合を任されることになりそうだ。

 オーストラリアとの第2戦に先発した菅野は、5回途中1失点で球数制限の65球に達し、降板した。石川と同様に直球が走り、スライダー、カットボールといった横の変化で打者の芯を外した。1次ラウンドと同様、絶対に落とせない試合に投入し、チームの命運を託す。

 ソウルプールを1位で突破したイスラエルに対しては、総力戦となる可能性が十分にある。先発の背後に控えるジョーカーとしての役割を担う則本、今日10日の中国戦に先発する武田が候補だ。球数や登板間隔、デキを見て最終決定する。右の4枚を前面に出し、アメリカ行きのキップを手に入れる。