嵐が、今年9月(19、20、22、23日)にひとめぼれスタジアム宮城(宮城・利府町)で、野外公演を行うことが30日、分かった。宮城県から招致を受け、被災地復興の思いを込めて開催する。計20万人を動員予定。この日、大野智(34)櫻井翔(33)松本潤(31)が都内で取材に応じ、概要を明かした。

 嵐はイベント「嵐のワクワク学校」を12年に同県で開催し、8000人のファンを無料招待。メンバーそれぞれ被災地を訪れているが、同県内で公演を行うのは07年以来。東日本大震災以降は初めてで、櫻井が感慨深げに言った。「『ワクワク-』をやって、東北で公演をやりたいと強く感じていました。今回決まってうれしかったです。県外からもたくさんいらっしゃると思うので、復興支援の一助となれば」。

 昨年、ハワイで15周年記念公演「ARASHI BLAST in Hawaii」を開催。アレンジを加えて「- in Miyagi」として開催する。松本は「ツアーとは別のアプローチで、今までの嵐をお見せしたい。楽しい空間を作りたいです」とし、ヒット曲中心の構成になる見込みだ。

 イベント要素が入った公演になる。スタジアムを含む宮城県総合運動公園一帯が、今公演の敷地となる。約146・1ヘクタールで、東京ドーム約31個分。松本は「町おこしじゃないけど、地元の方に関わっていただいて、食文化を始め地元文化を楽しめるように、施設全体がエンターテインメントになれば」とした。

 東日本大震災から4年。大野は「僕らが行くことで、その瞬間だけでも笑顔になってもらえたら」。櫻井は「(震災を)思い出してもらうこと、楽しい時間を提供して笑ってもらうこと。2つの役割があると思い込みながらやっています」。同スタジアムで2日以上公演を行うのは嵐が初めてになる。【近藤由美子】