デビュー20周年を迎えたPUFFYが、NHK紅白歌合戦に初出場することが23日、分かった。デビュー以来、大ヒット曲を数多く持つが、記念イヤーを国民的番組のステージで締めくくる。

 96年にデビューしたPUFFYは20周年の今年、精力的に音楽活動を行ってきた。4月にベストアルバム「非脱力派宣言」を発売。さらに海外公演を含む大規模な20周年記念全国ツアーを行ってきた。

 紅白出場は、ある意味で“念願”だった。96年に井上陽水作詞、奥田民生作曲のシングル「アジアの純真」でデビュー。個性的な歌詞とキャラクターが若い女性を中心に圧倒的な支持を受け、同年だけで110万枚を売り上げる大ヒットを記録。同年の2作目シングル「これが私の生きる道」も発売数週間で120万枚を突破するなど一大ブームを起こした。紅白初出場が確実視されていたが実現しなかった。実は96年夏前までにTVK(テレビ神奈川)の年越しライブイベント出演が決まっていた。その会場はNHKホール近くの東京・渋谷公会堂だったが、イベントの司会も担当するため、スケジュール調整がつかず熱烈なオファーを受けながらも、出場を断念せざるを得なかった。

 同局関係者は「出場がなかったのはタイミングが合わなかっただけ。記念イヤーにふさわしく、音楽活動も盛り上がっている。実績はもちろん知名度も抜群。ようやくタイミングが合いました」と話している。

 ◆PUFFY(パフィー)1973年(昭48)9月18日、東京都生まれの大貫亜美(おおぬき・あみ)と1975年(昭50)1月30日、大阪府生まれの吉村由美(よしむら・ゆみ)が95年に結成。96年シングル「アジアの純真」でデビュー。以後「これが私の生きる道」「サーキットの娘」「渚にまつわるエトセトラ」がミリオンヒットした。