東日本大震災で被災した仙台市の復興支援を目的としたサッカーの慈善試合が23日、イタリアのペルージャで行われ、地元クラブのペルージャにかつて在籍した元日本代表の中田英寿さんや、日本代表DF長友佑都(インテルミラノ)らがプレーした。主催者発表によると観客は1万人だった。

 この試合は、2002年W杯日韓大会の際にイタリア代表が仙台市で合宿した縁で企画された。

 ペルージャOB選手選抜チーム同士の対戦には、中田さんとともにセリエAを戦った元チームメートや、ペルージャに所属したことがある元イタリア代表のマテラッツィ(インテルミラノ)、ガットゥーゾ(ACミラン)らが出場。中田さんの入ったチームが3-2で逆転勝ちした。

 7年ぶりにプレーするペルージャの競技場で終盤に同点ゴールを決め、ファンを盛り上げた中田さんは「ペルージャが日本のためにこういうことをやってくれるのは僕もうれしい」と述べた。

 29日にイタリア杯決勝を控える長友は最初の9分だけピッチに立った。「遠く離れたイタリアにいる僕らができることはこういうことしかない」と慈善試合の意義を強調した。