陸上男子5000メートルの09年世界選手権銀メダリストで、米国代表のバーナード・ラガト(36)が26日、3大会連続のメダル獲得に自信を示した。07年大阪でも同種目金メダルを獲得。これまでは1500メートルにもエントリーしていたが、今大会は5000メートルに絞って勝負する。

 同種目は英国のモハメド・ファラー(28)が本命視されているが、10年以上トップを走り続けるラガトにも意地がある。「私は老いたが、まだ両足には力がある。今大会は5000メートルにフレッシュな状態で望める。準決勝を決勝のウオーミングアップに使える」と、1500メートルを回避した分も力を使える有利さを強調した。

 04年に出身国ケニアから米国に国籍変更した。「米国の若手と走れるのは幸せだ。『高校の時からあなたを見ていました。今はあなたと走れるようになった』と言われる。一緒に練習することで、彼らを強くし、世界のトップを走るという目標を与えられる」と、チームが強くなることも競技を続けるためもモチベーションになっているようだ。