新体操の日本代表「フェアリー ジャパン POLA」の壮行演技会が18日、都内で行われた。

 リオデジャネイロ五輪切符がかかる世界選手権(9月、ドイツ・シュツットガルト)に向けたもので、個人で五輪出場権(15位以内)獲得を目指す早川さくら(18=日女体大)や8位以内で3大会連続の五輪出場を狙う団体が演技を披露した。

 会の進行役はロンドン五輪日本代表の主将だった田中琴乃さん(23)で、その肩書は「美容コーチ」。化粧品販売のポーラが競技をサポートし始めた07年に設けられたもので、選手にメークやスキンケアを指導する。「メーク点があるわけではないけれど、新体操にとって見た目は大事。精神的にも、メークをすると気持ちが引き締まる」と山崎浩子新体操強化本部長。他国には例のない「特別コーチ」が、裏方として選手を支えている。

 この日出席した美容コーチは6人。ロンドン五輪まで化粧などの指導を受け、引退後にPOLAに入社した田中さんは「化粧やスキンケアは選手にとって大切です。特に団体では選手たちが同じ顔にならないと。目の大きさなどを合わせるように工夫しています」と話していた。