リオ五輪銅メダルで、世界7位の錦織圭(26=日清食品)が、同五輪金メダルで同2位のアンディ・マリー(英国)を1-6、6-4、4-6、6-1、7-5で撃破。3時間58分の死闘を制し、4強入りした。4大大会でのベスト4は、準優勝した14年全米以来2度目。この勝利で、最新世界ランクでの5位以上復帰が確定した。9日(日本時間10日)の準決勝は、同3位のスタン・バブリンカ(スイス)と対戦する。

 日刊スポーツでは、中学時代に錦織が自作した詩を試合ごとに紹介。今回は「この命 どう使う」。マリー戦の前、錦織は「強い気持ちを持って向かっていきたい」と話していた。それはテニスの「命」をかける決意の表れでもあった。何度も折れそうになった心の「命」を、奮い立たせ、ついにマリーの壁を破った。