愛ちゃんが、骨折していた。ロンドン五輪卓球女子団体銀メダルで、世界9位の福原愛(25=ANA)が2日、都内で会見を開き、左第5中足骨を疲労骨折し、4月28日開幕の世界団体選手権(東京・代々木第1など)を欠場すると発表した。

 福原は「4歳から大会に出場して、熱でも休んだことがなかった。断腸の思い」と悔しさをあらわにした。

 昨年11月の欧州遠征で、左足小指とかかとの間の外側部位に痛みを感じた。帰国後、レントゲンと磁気共鳴画像装置(MRI)で調べた結果、不全骨折と診断された。当初は「痛くて歩けないほどだった」と、1週間ほど松葉づえの生活も味わった。1月の全日本選手権は痛みが和らいだため出場したが、その後、2月の再診で疲労骨折が判明した。

 現在は、国立スポーツ科学センターで、超音波や炭酸風呂などでリハビリを行っている。苦手だった小魚も「カルシウムのため1日30匹は食べてます」。完治までは約3カ月で、6月の韓国オープンでの復帰を予定。「もっと強くなって戻ってきたい」と話した。

 日本卓球協会は今月中旬をめどに、代わりの世界選手権代表を決める。