フィギュアスケートの世界選手権(フランス・ニース)は今日29日、女子シングルのショートプログラム(SP)が行われる。2年ぶり3度目の優勝を目指す浅田真央(21=中京大)は28日、練習用リンクで3度目の公式練習に参加。7本のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳んだが1度も成功できず、「(練習)初日はすごくよかったんですけど。何かうまく動いていなくて…」と顔を曇らせた。これで練習での16回はすべて失敗。SPで挑戦するか問われると「はい」とうなずいたが、不安を残した。

 直後の抽選では19番目になった。演技直前の6分間練習を終えた1番目に滑ることになり、「体が動いているところでスタートできるのでよかった」と好材料はある。初滞在の南仏で名物のニース風サラダを食べ、街歩きをするなど、リラックスもできている様子。残る2回の練習で調子を取り戻していく。(ニース=阿部健吾)