数字上で言うと、優勝争いは広島、巨人、阪神の3チームに絞れてきた。混戦が続いていただけに、本当の勝負どころは9月になると思っている。そこで問題になるのが、8月の戦い方だ。ラストスパートをかける態勢作りを整えていかなければいけないが、今試合での巨人の戦いぶりはふがいないものだった。

まず先発した又木が、初回に5失点。いきなり連続四球を与え、細川と木下に本塁打を浴びた。久しぶりの先発でルーキーだから仕方ない部分もあるが、とてもラストスパートで先発を任せていいレベルには達していないように思えた。

それ以上に気になったのが、守備や走塁でのプレー。初回無死一塁で岡林がけん制に誘い出されたが、一塁手の大城卓は走者を見ずに二塁へ投げていた。結局、アウトにはなったが、大城卓がタッチしていれば簡単にアウトにできていた挟殺プレーだった。

3回裏1死一塁からも右中間を破った打球に対し、ライト丸の動きが緩慢だった。一塁走者は楽々とホームにかえり、三塁打になった。結果的に防げなかったかもしれないが、1つでも手前の塁で走者を止めてやろうとするプレーには思えなかった。

走塁でもまずいプレーがあった。5回2死一塁から吉川が右翼線へ適時打を放ったが、三塁を欲張ってアウト。大量リードされていて、ライトの返球は最初のカットに入った田中が捕っていただけに、ボーンヘッドとしか言いようがない。

モンテスのショートの守備も厳しい。どのプレーにもスピードがないため、取れそうな併殺が2つ取れなかった。試合途中からセカンドに入ったが、これだけ動きが遅いと、二遊間を任せるには相当な覚悟が必要かもしれない。いずれにせよ、内野の布陣は不安要素として残った。

態勢を整えるどころか、優勝争いをしているチームとは思えないプレーが多かった。2度と繰り返さないように戒めとし、切り替えるしかない。(日刊スポーツ評論家)

中日対巨人 5回表巨人2死一塁、吉川は適時二塁打を放ち三塁を狙うもアウトとなる(撮影・足立雅史)
中日対巨人 5回表巨人2死一塁、吉川は適時二塁打を放ち三塁を狙うもアウトとなる(撮影・足立雅史)