ミラクル劇場の完成には「裏方さん」による、こんな裏話があった。阪神梅野隆太郎捕手(27)が4月9日DeNA戦(甲子園)でNPB史上69人目のサイクル安打を達成した。
2回に右三塁打、4回に右安打、8回には左本塁打と右二塁打での達成。もっとも、ミラクル劇場の要因? は2回にあった。梅野がライトに打球を放つとDeNA右翼手のソトが、グラブを出しながら走るも捕球できず。その間に、一気に三塁に到達した。するとバックスクリーンに「Eランプ」が点灯。公式記録員もマイクで「ライトの失策です」と報道陣にアナウンスした。
これを聞いた球団本部企画・査定担当の横谷総一氏は、すぐに公式記録員の元へ。プレーの状況を説明して「今のはヒットではないでしょうか? 」と一言、声を掛けたといいます。その後に2人体制の公式記録員は協議。ビデオでのリプレー検証も行いました。その結果、グラブには当たらず打球は落ちたなどの判断で、記録を訂正。記録は「三塁打」となりました。
「一度は聞いてみようと思って。まさか、あそこからサイクルを達成するとは思ってなかったですけど。後からじゃなくてベンチ前で(8回に)花束を受け取ってくれてよかったです」
この一声がなければ「幻のサイクル安打」となっていた可能性もあった、大きなファインプレー。偉業達成の花束を受け取れたのも、選手を思っての「声かけ」があったからかもしれません。【阪神担当 真柴健】

- 阪神対DeNA 8回裏阪神2死一、二塁、右中間へ二塁打を放ち、サイクル安打を達成した梅野は笑顔でベンチへ戻る(2019年4月9日撮影)





