オリックス若月健矢捕手(28)は捕手として球団初を狙う。

昨季はチーム最多の83試合に先発捕手として出場。ダブル起用となった森友哉捕手(28)の56試合を上回った。主に山本由伸や山崎福也とコンビを組み、リーグ3連覇へと導いた。

自身初のゴールデングラブ賞も獲得。オリックスでは14年伊藤光以来、9年ぶりだった。球団捕手では過去に72年種茂雅之、78年中沢伸二、84年藤田浩雅、89年中嶋聡、96年高田誠、14年伊藤光と6人が同賞を受賞。中嶋監督も現役時代に獲得しているが、複数度受賞した選手はいない。

初受賞から2年連続となればパ・リーグでも名捕手ばかり。有田修三(近鉄)、梨田昌崇(近鉄)、伊東勤(西武)、城島健司(ダイエー)、里崎智也(ロッテ)、甲斐拓也(ソフトバンク)と長年チームを支えた名前が挙がる。

若月自身も「ゴールデングラブは単発に終わらないようにしたい。取りたい気持ちはあります。地道にやっていきたい」と球団初の2年連続受賞へ意欲を見せている。

また、昨季のチーム防御率2・73はリーグトップで、球団としては2リーグ制後歴代6位。上位はいずれも阪急時代の50年代に記録しており、オリックスとなって以降はトップの数字だ。若月の守備面での貢献度は高い。

昨年の日本シリーズでは強肩でチームを救った。第3戦ではセ・リーグ盗塁王の近本の二盗を阻止。日本シリーズでは4度中3度盗塁を阻止してピンチの芽を摘んだ。SNSでも「若月アロー」が盛り上がりを見せた。

今年は正捕手の座を射止めるつもり。「もう1回しっかりレギュラーをしっかり取りに行こうという気持ち」と覚悟を口にした。6年連続6度目受賞のソフトバンク甲斐拓也を差し置いて獲得した念願のゴールデングラブ賞。球団初で“中嶋監督超え”の2度目受賞を目指して、さらなる飛躍を期す。【遊軍 林亮佑】

日本シリーズ第3戦 阪神対オリックス 3回裏阪神1死一塁、若月は一塁走者近本の二塁盗塁を刺す(2023年10月31日撮影)
日本シリーズ第3戦 阪神対オリックス 3回裏阪神1死一塁、若月は一塁走者近本の二塁盗塁を刺す(2023年10月31日撮影)
日本シリーズ第5戦 阪神対オリックス 1回裏阪神1死一、三塁、森下の盗塁を刺す若月(2023年11月2日撮影)
日本シリーズ第5戦 阪神対オリックス 1回裏阪神1死一、三塁、森下の盗塁を刺す若月(2023年11月2日撮影)