西の注目捕手が攻守で躍動した。佐賀・唐津商の土井克也捕手(3年)が先制弾に、8回コールドを決める2ランと、3打数2安打3打点の大暴れ。8回を被安打4と好リードも光り4強入りに導いた。

 野球好きの祖父、父から元南海の名捕手、野村克也氏(元楽天監督)にちなんで「克也」と命名された。0-0の4回、外角高めの直球を右越え先制弾。調子のバロメーターでもある逆方向への1本に、吉冨俊一監督(35)も「(3回戦の)北陵戦から逆方向の右に打球が伸びていたので、調子は悪くないと思っていた」と目尻を下げた。3回2死一塁では、二塁送球約2秒の強肩を生かし、二盗を阻止した。16年夏に1年生で甲子園出場も「落ち着いてプレーできなかった」と木更津総合(千葉)に1回戦負け。新チームでは「甲子園ベスト8が目標」と高みを目指す。【菊川光一】