第100回全国高校野球大会(5日開幕、甲子園)の北北海道代表・旭川大高が31日、甲子園見学を行った。北大会で2本塁打を放つなどチームトップの打率6割1分5厘を誇る4番・持丸泰輝(2年)は「振り抜けばスタンドに届くイメージがわいた。チーム打撃優先ですが、延長線上で本塁打になれば」と聖地1号を目標に掲げた。

 主砲が、北大会の勢いのまま、大舞台でも爆発する。甲子園見学では、打席に立ちスタンドを眺め「センターから右翼にかけて狙えたら。(右中間の)スポーツメーカーの看板に当たるような打球を飛ばしたい」と思い描いた。

 2年時の本塁打となれば、道勢では16年北海の川村友斗(仙台大1年)以来となる。川村は日南学園(宮崎)との3回戦で1号を放ち、聖光学院(福島)との準々決勝で道勢初の2戦連発を記録し、全国準優勝の原動力となった。「ここぞで決めるのが4番の仕事。しっかり結果を出したい」と持丸。川村に続く2年生弾で、25年ぶり夏1勝を呼び込む。

 甲子園見学前に兵庫・伊丹市内で行ったフリー打撃では24打席中、柵越え1発、安打性の当たり11本と好調をキープ。酷暑にも動じない旭川のゴジラが、聖地にアーチをかける。【永野高輔】