高岡商(富山)が、プロ注目左腕、山田龍聖投手(3年)の好投が光り、商業高校対決を制し、初戦を突破した。エースの山田は7回を投げ5安打1失点。この日は最速142キロの直球と変化球を巧みに操り、7つの三振を奪った。打線も5回に2死走者なしから井林泰雅内野手(2年)がバックスクリーン左側に飛び込むソロ本塁打を放ち先制。7回にも1死満塁から田嶋怜外野手(3年)が右翼越えの二塁打を放つなど、この回に3点を奪った。

 山田は6回2死一、二塁、佐賀商の6番中島優仁内野手(2年)が中前打を放ち、ホームのベースカバーに回った際、両足のふくらはぎがつってしまった。治療を行うため、ベンチに下がった。再びマウンドに戻り、2死満塁の場面で、小柳翼外野手(2年)から見逃し三振を奪い、ピンチを脱した。「去年の借りをしっかり返そうと思って、まず1勝をとりにいくということで、初回から全力で投げました。最後まで投げたかったんですけど、次は最後までしっかり投げきって勝ちたいと思います」。富山県勢初の4強入りへ向け、2回戦に駒を進めた。