土浦日大(茨城)は、興南(沖縄)に敗れたが、9回に一矢報いた。

 1-6の9回1死、磯貝郁人外野手(3年)が代打に送られた。2球目をフルスイングし、打球は左翼ポール際へ。公式戦初本塁打が、チームに勇気を与える1点となった。右手を突き上げたままダイヤモンドを一周し「後ろにつなぐことしか考えていなかった。振ったら、入りました。でもチームが勝つことが1番なので…」と悔しさとうれしさが入り交じっていた。

 打線は、興南の先発・藤木琉悠投手(3年)に、8回途中を6安打1失点に抑えられた。8回無死満塁のチャンスを作ったが、2番手の宮城大弥投手(2年)の前にあと1本が出ず。小菅勲監督(51)は「いつものスタイルでいきましたが、先発投手が上手だった。好機で1本でなかったことが敗因です」と話した。