【第1試合(9:30) 敦賀気比(福井)-木更津総合(東千葉)】

 3年ぶり8度目出場の敦賀気比が、まずは3年ぶりの夏1勝を目指す。2015年のセンバツでは平沼投手(現日本ハム)を擁し全国制覇を果たしたが、夏の甲子園では1995年、2014年の4強が最高。福井県勢初の夏頂点へ、強力打線で1勝ずつ積み重ねていく。福井大会5試合で計48得点(1試合平均9・6点)で勝ち上がった。チーム打率は3割9分1厘で、1番岩本大輔、2番黒田響生がともに打率5割と打撃好調。2人で12四死球、4盗塁と出塁率が高く、得点源となる。また、打率8割(10打数8安打)の7番細谷のバットにも注目だ。

 投手陣は1、2年が中心で背番1の木下は福井大会3試合で12回3分の1を投げ、被安打3、失点0と好投。甲子園でもカーブを武器に快投が期待される。

 3年連続7度目出場の木更津総合が、2年ぶりの夏勝利を目指す。2016年(第98回大会)は早川隆久投手(現早大)を擁しベスト8。記念大会で2校参加した今夏、中央学院(西千葉)は済美に1回戦敗退(4-5)となっただけに残った木更津総合が野球どころ千葉の意地をみせたい。

 東千葉大会は6試合で72安打50得点、チーム打率3割8分1厘の強力打線が実力を発揮した。決勝の成田戦でも6番太田、1番東が本塁打を放ち10得点、投げては野尻が2失点完投で快勝した。4番野尻が打率4割7分6厘と中心的存在でレギュラークラス7人が打率4割超。切れ目のない打線に加え、犠打21、盗塁13と小技も冴える。

 投手陣は6投手の継投で乗り切ってきた。決勝で完投した野尻は3試合に登板し21イニングを投げ、被安打14、与四死球8、2失点、20奪三振と安定感が光る。5試合に登板した根本も140キロ後半の速球が武器と複数投手がそれぞれの個性を放つ。バックも6試合で3失策と堅い守りでサポートする。

◆敦賀気比のおもなOB 巨人内海哲也、オリックス吉田正尚

◆木更津総合のおもなOB 楽天与田剛コーチ、DeNA井納翔一