明石商(西兵庫)が、最大6点差を追いつく粘り強さを見せるも、夏の甲子園初勝利には、あと1歩届かなかった。

 「継投が1テンポ遅れた」。狭間善徳監督(54)が敗因に挙げたのは、自らの采配だった。2回に4失点した場面を悔やみ「あそこの継投で、点入ってなかったら…」と肩を落とした。それでも粘り強さを見せた選手たちを「子どもたちはよくやってくれた」とねぎらった。

 甲子園球場では、地元、兵庫県代表の明石商に、ひときわ大きな声援が送られ、試合終了時には、大拍手に包まれた。「(スタンド)ゆれてましたよ。すごい力になりました」と狭間監督は、地元の大声援に感謝し、「負けたんだから、次に切り替えます」と前を向いて、聖地を去った。