花咲徳栄(北埼玉)は初戦で殊勲打を放った1年生の井上朋也外野手が、最後の打者となった。

 2点差に迫った9回2死満塁、フルカウントからの外角低めのボール球に「つられて、手が出てしまった」と空振り。ぼうぜんと立ち尽くし、号泣した。試合後、野村には「ごめんなさい」と謝罪。野村からは「大きくなって、来年も、再来年もお前が連れてこいよ。日本一を取ってくれ」と思いを託された。