専大松戸がエースの横山陸人投手(3年)を中心とした守りの野球で、高崎健康福祉大高崎に勝利。準々決勝進出を果たした。

横山はサイドスローから繰り出す140キロ台中盤の真っすぐと、昨秋習得した緩いカーブを巧みに操り、8回を3安打5奪三振で無失点に封じた。

「最初は緊張して高めに浮いたけど、バックがしっかり捕ってくれた。緊張がほぐれてからは、自分の投球ができた」と仲間に感謝した。

冬は5キロの体重増で、下半身重視のフォームに改造。制球力が増し、急成長した。昨春、花咲徳栄戦に先発するも7回を投げ自責9で敗戦。「相手に流れを渡してしまった。だから、今日は後半、低め、低めを意識して投げた」。7回に1死から2連打を浴びるも併殺打に仕留めてピンチを切り抜け、苦い経験を糧にした。

持丸修一監督も「横山は落ちるボールを習得して成長した。ここまで投げてくれたらいいかな」とエースの成長に目を細めた。

横山は「僕だけじゃない。周りも成長している。チーム全体でよくなっていきたい」と話す。その先に見据えるのは、甲子園のマウンドだ。