岩倉(東東京)は、エース宮里優吾投手(3年)が6安打7奪三振で完封、5回戦に進出した。最速147キロの真っすぐに、直球に近い軌道から曲がるスライダーとフォークボールを決め球に打ち取り「7割くらいの力は出せました」。昨夏もベンチ入りし、12月にはキューバ遠征に参加するなど経験も豊富だ。

ピンチほど力を発揮できる投手に成長した。17日の3回戦ではリリーフで登板し、81球を投げた。9回、満塁の場面をスライダーで打ち取りしのいだ。延長12回サヨナラ勝ちに「引退もよぎった」と笑いながら「今日は最初から準備万全だったので、打たせて取ることができた。後半は一段ギアを上げた」。中0日でもスタミナに問題はない。「前よりいい投球ができた。調子は上がっている」。ノーシードからの東東京大会優勝へ、屈指の右腕は自信をのぞかせた。