阪神と阪神甲子園球場が協力して、日本高野連加盟の野球部と軟式・硬式女子野球部の3年生全員に贈った「甲子園の土」が入ったキーホルダーがフリーマーケットアプリなどに数多く出品されていることが分かった。

約5万個を製作して8月31日から対象校へ発送を開始。球児のもとへ届き始めた状況でさっそく出品がされ、すでに売り切れたものもあった。値段は1500円~1万円とさまざまだ。

新型コロナウイルスの影響で春のセンバツ、夏の第102回全国高校選手権大会が相次いで中止になり、挑戦機会がなくなった3年生球児のため製作したもので、キーホルダーには「102」と大きく記されている。6月16日に阪神の矢野監督やコーチ陣、選手らが練習前に一、三塁のファウルゾーンで土を集めていた。

今夏行われた甲子園交流試合でも、試合と試合の間にベンチ内の消毒作業を行う必要があったため、試合後にベンチ前での土集めは禁止されていた。

「甲子園の土」は過去に球場生誕90周年の14年に夏の甲子園大会の入場者に配布したり、同95周年の昨年は甲子園記念館の入場者に配布したりした。