聖望学園(埼玉)は春夏連覇を狙う大阪桐蔭に完封負けを喫し、2回戦敗退となった。19失点は、埼玉代表として最多失点。岡本幹成監督(61)は「力の差を痛感している。複数投手の育成を大事にしないといけないし、控えの底上げが必要だと思う。(選手には)大阪桐蔭さんとこういうところで、点差はともかく試合をできたことを誇りに思って頑張っていってほしいし、私の方からはここまで連れてきてもらった感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。

先発したエース右腕、岡部大輝投手(3年)が、初回から強力打線につかまった。先頭を四球で出すと、2死三塁から連打を浴び2失点。

その後も勢いを止められず、4回を被安打11の9失点で降板。右翼手に回った。

2番手は二刀流の東山陽紀外野手(3年)が1回0/3を被安打3の5失点。5回途中からマウンドに上がった北原鷹門投手(3年)は、初めて7回を無失点に抑えたが、3回3失点。

9回に再び登板した岡部は「すごいチームだなと思いました。単純に、自分の力を出せなかった部分もありますし、相手チームが上回ってきた部分もありますし、すべてにおいて相手の方が上でした」と話した。

○…聖望学園スタンドの選手たちは、元阪神で同校OBの鳥谷敬氏から贈られたTシャツを着て応援した。サインと打撃フォームがプリントされたもので、13日に到着した。「軽くて涼しい」と大好評。敗れはしたが、鳥谷氏のパワーを胸に、アルプスから熱い声援を送った。