第95回記念選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)に、常葉大菊川が出場します。日刊スポーツ静岡版では、2013年以来10年ぶり5度目となる春の大舞台に挑むチームを紹介する連載「いざ10年ぶり春の陣へ」を始めます。

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鈴木来空外野手(1年)は、打撃で貢献する。高校通算5本塁打と長打力も持ち合わせた2番打者。昨秋は1年で唯一の1桁番号となる「8」を背負い、1本塁打を含む打率3割1分7厘を記録した。センバツの1次登録メンバーでも同番号が与えられ「チャンスで1本打ち、走者がいない時には自分がチャンスを演出したい」と気合十分だ。

昨年10月に行われた東海大会は、全3試合で快音を響かせた。特に決勝の東邦戦(2●7)では、プロ注目の最速149キロ右腕・宮国凌空投手(2年)から左前安打を放った。「自信になった」。悔しい敗戦の中にも手応えが残った。

それでも、慢心はない。全国の好投手が集まる大舞台に向けて「体を開かず、逆方向にもっと強い打球を打てるようにしたい」。同じ左の強打者、米大リーグ・レッドソックス吉田正尚外野手(29)が行うティー打撃の映像を参考に、さらなる進化を図っている。

浜松南リトルシニアに所属した中学時代、夏の甲子園を現地で観戦。「あの中でプレーしたい」と憧れた。常葉大菊川に進んで約1年。その舞台に立つ。鈴木来は「素直にうれしいし、楽しみ。全力でぶつかりたい」と胸を躍らせている。【前田和哉】

◆鈴木来空(すずき・らいあ)2006年(平18)9月17日、浜松市生まれ。小3から篠原グリーンズで野球を始める。中学時代は浜松南リトルシニア。右投げ左打ち。家族は両親、姉、妹。169センチ、68キロ。血液型B。