近江(滋賀1位)の西山恒誠投手(2年)が3安打、わずか76球で興国(大阪3位)を完封した。低めの変化球を中心に初回を4人、8球で立ち上がり、最後までペースを保った。「相手は初球から振ってきてくれた。球数は少なかったので疲労もあまりない」。100球未満での完封は「マダックス」と呼ばれ、9回完投のプロ最少記録、52年柴田英治(阪急)57年植村義信(毎日)の71球に数字上は迫るものだった。
同じ滋賀・守山南中出身の高橋直希捕手(2年)は「初回を抑えた時から最後まで西山でいける」と感じたという。「捕手をしていてこんなに(勝利を)確信できた試合は初めて」と驚く好調ぶりで、多賀章仁監督(64)も「これは経験ないです」と口をそろえた。
打線は3回に右前打で出た先頭西山を犠打と単打で進め、森島海良(かいら)外野手(2年)の犠飛で先制。5回には岡本一倖(いっこう)内野手(2年)がスクイズを決めた。
29日の準々決勝に勝てば、準優勝した22年以来のセンバツ出場に当確ランプがともる。【中島麗】

