智弁和歌山が2年ぶり27度目の優勝を飾った。
初戦から無失点で勝ち上がり、5戦目の決勝でも34イニングまで無失点を継続。9回2死満塁から2点を返されたが、猛攻をしのいで逃げ切った。1955年(昭30)の新宮以来69年ぶりとなる全試合無失点優勝は惜しくも達成できなかったが、勝ちきった。
昨夏は初戦で高野山に敗れており、中谷仁監督(45)は場内インタビューで「去年の初戦敗退から、長い長い1年をかけて、今日この日のゲームのために選手たちは頑張ってきました。本当にうれしく思います」と優勝をかみしめた。
エースナンバーを背負う最速143キロ右腕の渡辺颯人投手(2年)が重圧を押しのけ、先発の役割をきっちりと果たした。2回は1死一、二塁のピンチを招くも、三ゴロ併殺。先頭打者に中前打を許した3回も、併殺打などで得点を許さなかった。その後もゼロ行進を続け、ゲームメークに徹した。9回途中2失点で降板。最後は中西琉輝矢投手(3年)が中飛に打ち取り試合を締めた。
打線は、6回に2死二塁から5番松嶋祥斗内野手(3年)が試合の均衡を破る左前適時打を放ち先制。7回にも2死一、二塁から途中出場の高桑京士郎外野手(3年)が左前適時打を放ち、8回には2点を追加してリードを4点に拡大。7回まで打者一巡ずつで代わる継投策に出てきた近大新宮投手陣を攻略した。
決勝まで大会史上初となる4試合連続コールド勝ち&無失点で勝ち上がってきた。投打で盤石の強さを発揮し続け、和歌山の頂点まで上り詰めた。ここから21年以来3年ぶり4度目の夏日本一へと突き進む。
◆智弁和歌山 1978年(昭53)創立の私立校。生徒数は759人(女子334人)。中高6年一貫コース、編入クラス、スポーツコースがある。野球部は79年創部。部員は37人(マネジャー0人)。甲子園出場は春15度、優勝1回。夏は27度目で優勝は3回。主な卒業生は岡田俊哉(中日)、西川遥輝(ヤクルト)、林晃汰(広島)、黒川史陽(楽天)ら。所在地は和歌山市冬野2066の1。藤田清司理事長。
◆Vへの足跡◆
2回戦7-0笠田
3回戦7-0和歌山南陵
準々決勝12-0日高
準決勝7-0田辺
決勝4-2近大新宮

