秋の神宮で、元プロの九州国際大付・楠城祐介監督(41)が宙に舞った。明治神宮大会では同校初の決勝進出で、春夏の甲子園を含めて初の全国の頂点。ヤクルト時代の本拠地で「素晴らしい選手に恵まれて、本当に感無量という気持ち」とナインに感謝した。
初回に3点を先制すると、積極的な仕掛けで追加点を狙った。3-1の6回にはプロ注目スラッガー牟礼翔外野手(2年)の適時二塁打などで4点を追加。終盤にもたたみかけ、「できすぎですね」と鍛えてきた打線の躍動を喜んだ。
同じくプロの世界に身を置いた父徹さん(74)から23年夏を終えて同校の監督を譲り受けた。「選手の将来が大事」という思いを継承。低反発バットが導入され、足や犠打を絡めた攻撃が増える中でも「しっかりバットを振ることが将来につながる」。父も貫いた「打の九国」を体現し、今大会では3試合で計25得点。決勝も11得点と圧倒した。
神宮は青学大時代に選手として大学選手権で日本一を経験した球場だった。今度は監督として再び日本一を経験し、「夢のような感じです」と喜びに浸った。母校の青学大とのダブル優勝。金メダルがきらりと光り輝いた。【林亮佑】
◆楠城祐介(くすき・ゆうすけ)1984年(昭59)1月27日生まれ、福岡県出身。小倉では甲子園出場なし。青学大では3年時の全日本大学選手権で優勝。社会人パナソニックを経て、08年ドラフト5位で楽天入団。12年からヤクルトでプレーし、13年限りで現役引退。プロ5年の成績は出場4試合で9打数1安打、0本塁打、0打点、打率1割1分1厘。父の楠城徹氏が監督を務めていた九州国際大付でコーチに就き、23年秋から監督に就任した。

