第56回明治神宮大会は、高校の部は九州国際大付(九州・福岡)の初優勝で、大学の部は青学大(東都大学)の連覇で幕を閉じた。4年ぶり2度目出場の花巻東(岩手)は、優勝した九州国際大付に準決勝で敗れた。それでも、収穫ありの秋となった花巻東の今大会の振り返りを全3回に分けてお届けする。第2回は投手陣。
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今大会では甲子園を経験したエース萬谷堅心投手や、二刀流の赤間史弥外野手(ともに2年)に加え、エンゼルス菊池やドジャース大谷らもつけた出世番号「17」を背負った菅原駿投手(1年)も全国初マウンドに立った。萬谷に頼らない投手陣を-。佐々木洋監督(50)が目指す投手陣をつくるにあたり「大舞台で投げられたのは大きかった」と、貴重な経験をプラスに捉えた。
萬谷は初戦の崇徳戦(中国・広島)に先発し、1失点完投で4強入りをけん引。前回出場時は、兄・大輝がエースとして4強に導いていた。優勝した九州国際大付(九州・福岡)との準決勝では、5-3の6回1死一、二塁のピンチで救援登板。3番手で登板し、2回2/3を3失点(自責1)と苦しんだ。
佐々木監督は「苦しい場面からだったので、かわいそうなところもありました。まだまだ体も細いですし、冬を越えて出力あるボールが投げられるようになると思います。この試合を糧に、もう一皮むけるような冬を過ごしてもらいたいと思います」と期待を寄せた。
赤間は投打での成長を誓った。4番・古城大翔と並ぶ右の大砲は、今大会では徹底的にマークされた。2試合で3四球を選ぶも、計6打数で無安打と振るわなかった。「自分が打撃でのストッパーになってしまった」。制球力の高い投手を前に、インコースへの対応が課題に挙がった。「率を残せる選手になりたいです」。一回りも、二回りも成長し、全国の舞台へ帰る。【木村有優】

