日本は優勝を逃したが、テレビ中継は20%前後の高視聴率をマークし、東京ドームでの韓国との準決勝には4万人以上が詰め掛けた。

 1次ラウンドなどを開催した台湾でも大きく報道され、台湾戦だけでなく、関心の高い日本代表の試合の集客も好調だった。

 手探りの第1回大会ながら、開催地での盛り上がりには成果があったと言える。世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のフラッカリ会長は「グローバルな競技だと証明できた」と胸を張った。

 課題も残る。日本や韓国のトップ選手が参加した一方、米大リーグはメジャー契約の40人枠にいる選手の出場を認めなかった。ウインターリーグ(WL)と時期が重なった中南米チームの編成は難しく、プエルトリコのロドリゲス監督は「経験豊かな選手がWLへ出るため若手中心になった」と説明した。

 野球が2020年東京五輪の追加種目に選ばれれば、19年の第2回大会は五輪予選となる予定だが、各大陸への出場枠割り当てとの調整もあり詳細は未定だ。そもそも24年以降の五輪で野球が実施される保証はなく、五輪との関係に頼らずに大会そのものの充実を図る必要がある。