阪神狩野恵輔外野手(34)の引退試合で、かつての同僚対決が実現した。狩野と阪神時代にともにプレーし、同じくこの日が引退試合だった広島江草仁貴投手(37)が、8回から登板した。

 「江草」の名前がコールされると歓声が響き渡り、球場は大きく沸いた。先頭打者の狩野が打席に立つと、2人は少し笑みを浮かべながら向き合った。江草の4球目を狩野がとらえて左翼線へ二塁打を放ち、最後の対決の軍配は狩野に上がった。

 江草が降板となると、狩野は二塁ベースからマウンドへ行き抱擁。江草は流れる涙を拭いながら、ベンチへ歩いて戻った。