東日本国際大(福島・南東北)のダブルエース粟津凱士(かいと)投手(4年=山本学園)と船迫(ふなばさま)大雅投手(4年=聖光学院)が同大初のプロ入りに挑戦する。

最速145キロの粟津は右横手から投げ込む2種類のシンカーを武器に、6月の大学選手権で全国初完封を含む計12回2/3を無失点。「全日本で抑えられたのでプロ入りに自信がついた。シンカーでカウントも空振りも取れる」。元西武潮崎の握りをまねて、中指と薬指に挟んで投げる魔球だ。120キロ台前半の球速で1度浮いてからシュート気味に沈み、プロでも初見ではまず打てない独特の軌道を描く。伸びのある直球と必殺シンカーとの緩急が持ち味だ。

同じ右横手投げでも、船迫は粟津とタイプが違う。最速144キロの直球とキレのある5種類の多彩な変化球をテンポよく投げ込み、リーグタイ記録の通算34勝をマークした。「幼いころからプロ入りが夢だった。大学初のプロ野球選手になりたい」と意気込む。【取材・構成=高橋洋平】