今季の中日先発陣をけん引した金髪モヒカン助っ人が、1年で退団することになった。今季13勝のオネルキ・ガルシア投手(29)の退団が11月30日、決まった。「ガルシアは保留選手から外します。条件が折り合わなかった。(継続)交渉もしません」と、球団首脳が明言。保留者名簿に載せることを断念し、12月3日に自由契約選手として公示される。

11月上旬から前監督の森シニアディレクターが渡米し、ビシエドら外国人との契約交渉に当たってきた。今季推定5000万円のガルシアと現地で契約交渉を数度行ったが、不調。年俸の大幅増と、複数年契約を望んだ左腕と、契約延長できなかった。

ガルシアは来日1年目の今季、27試合に登板。13勝9敗、防御率2・99の好成績を残した。与田新監督も来季の先発投手陣の軸と考えていたが、柱を失うことに。「(ガルシアは)勝ち頭だったから痛い。今後も戦力的に整備する」と球団首脳。球団は、12月3日に帰国する森SDと、ガルシアの穴を埋める次期新外国人投手獲得を検討する見込み。今季序盤に血行障害で戦列を離脱したジーとも契約せず、ガルシアと自由契約選手として公示される。

「他のみんなは合意に達している」と、球団首脳は他の外国人についても言及。今季首位打者賞、最多安打者賞を獲得した主砲ビシエドをはじめ、アルモンテ、モヤら野手陣は契約を延長。終盤にリリーフで活躍したロドリゲス、R・マルティネスら助っ人投手陣も、来春キャンプから再合流する。