ロッテ涌井秀章投手(32)の背番号が、昨季までの「16」から「18」に変更となった。

17日、ZOZOマリンで契約更改会見を行い、現状維持の年俸2億円(金額は推定)で合意。「(中日)松坂さんがもう1度18になったので、自分も付けたいなと思った。18はチームのエースが背負う番号。もっとそういう存在になれたらと思って打診した。もちろん(松坂と)投げ合いたい気持ちもある」と明かした。

涌井は昨オフ、長年の夢だったメジャー挑戦を目指して海外フリーエージェント(FA)権を行使。大リーグ移籍を模索したが、2月のキャンプインを前に残留を決断した。

昨季は先発投手陣の柱として、開幕3週間前の3月8日に井口監督から4年連続となる開幕投手を託された。前年の5勝から巻き返しを誓い、2年ぶりの2ケタ勝利が期待された。結果は22試合に先発して7勝9敗、防御率3・70と2年連続で負け越し。8月には無期限の2軍調整を命じられ、まるまる1カ月登板があいたこともあった。その間、夏場まで3位争いを繰り広げたチームの順位も沈んでいった。

石川やボルシンガーと並び、今季も経験豊富な右腕でチームをけん引することが求められる。5年連続がかかる開幕投手についても「毎年そこに合わせて動いている。競争になると思うけど、後輩たちには渡せないというのもある。それだけ開幕戦は得別な場所。経験してほしいのもあるけど、まだまだ自分が投げたい気持ちが強い」と意欲を見せた。最多勝3度の涌井が、決意のプロ15年目に臨む。