阪神藤浪晋太郎投手が6日、2軍ヤクルト戦(戸田)に先発し、6回を3安打3奪三振6四死球3失点で降板した。球数は108だった。

終始制球に苦しみ「ポイントというかコツを見つけられないままズルズル行って、苦しい形になってしまった」と厳しい表情。「6回は最後の最後でいい感じ、1つのタイミングが見つかってしっかり投げられたけど、それまでが悪すぎた。そういう時にどうできるか。もうちょっと早い段階で修正できれば良かったというのが反省です」と振り返った。

1回は内野安打2本を許しながら2死満塁のピンチを防いだ。だが2回、先頭7番塩見に148キロ直球が抜けて死球を与え、ここから内野ゴロの間に1失点。4回は先頭5番浜田から3者連続四球を与え、9番上田の左犠飛で2点目を許した。5回は1安打1四球から1死二、三塁とされ、内野ゴロの間に3失点目。6回は3者凡退に仕留めた。

直球は最速151キロを計測したが、高めに浮くなど苦しみ続けた印象。「1球でもいい球種があればそれを中心に組み立てればなんとかなるんですけど、今日に関しては軸になる球が見つからなかった。終始苦しかった」と悔しさをにじませた。

今季は試合前時点でウエスタン・リーグ5試合登板、計24回4失点。前回は6月29日広島戦(マツダスタジアム)で8回8奪三振4安打1四球1失点と好投していた。今回は1軍昇格に向けた試金石のマウンドとなっており、戸田球場を見渡せる土手に300人を超える観客が集まる異例の注目度だった。1軍昇格へ好投したかったが、今回はアピールとはいかなかった。