阪神近本光司外野手は喜べない記録更新となった。初回1死走者なしから三塁方向へセーフティーバントを決めて内野安打。

広島ジョンソンの不意を突く巧打、そして俊足と持ち味を生かした。「いい投手なので今日は簡単には打てない、汚くても良いから、と思っていた」。シーズン安打を141本に伸ばし、自身の持つ球団新人記録を更新。セ・リーグ新人記録でも98年高橋由伸(巨人)を抜いて単独3位となった。

しかし、福留の犠打で二塁へ進んで2死一、二塁となって打席に糸原の場面で、ジョンソンと捕手石原、遊撃手の三好の連係から二塁けん制死を喫した。「少しでも先の塁というのを考えて常に狙っていたたんですけど、うまくやられたなと思います」。4日DeNA戦でのプロ初となるけん制死に続き、チャンスをつぶし表情はくもった。

それでも敵失で出塁した8回はマルテの適時打で一塁から長駆して反撃のホームを踏み、最後までファイティングポーズを続けた。