ソフトバンクからドラフト4位で指名された東海大札幌・小林珠維内野手(18)が16日、札幌市内のホテルで契約金4000万円、年俸460万円(推定)で仮契約を結んだ。183センチ、88キロの体格でパワーとスピードを兼ね備える。伸びしろ十分の18歳は「気が引き締まりました。(金額に)値するプレーで返したい」と抱負を語った。

ドラフトで指名されてから北海学園大でプレーする兄由来さん(21)とおそろいのスマートウオッチを購入した。小さい頃は一緒に白球を追い、対戦すると本塁打を打たれた。悔しい思いが練習の原動力となり成長につながった。「福岡で鍛えて良い形で札幌ドームに戻ってきたい」。兄と同じものを常に身につけることで地元を忘れず、プレーのモチベーションとする。

着々と準備は進んでいる。高校時代は投手として日本代表候補にも挙がったが、野手として指名を受けた。投手時代には控えていた上半身の筋力トレーニングを解禁。体重は今夏から2キロ増えて「普段着る服の肩回りがキツくなってきた」と感じるほど。「1、2年で体をしっかり作って、1軍で長くプレーしたい」。遠く離れた福岡から吉報を届ける。【西塚祐司】