ソフトバンク内川聖一内野手(37)が、ほぼ無休のオフを過ごしている。18日はヤフオクドームを訪れ、トレーニングなどで汗を流した。

「若い頃は、少々時間を空けても動けていた。年々、1回止まってしまうと、次に動きだすのが難しくなってくる。どうしてもオフは行事が入ったり、自分本位で予定を立てづらいところもある。できるうちにやっておこうかな、と思って」。

今季は3年ぶりに100試合を超える137試合に出場。だが生涯打率3割を超える内川にとって、2割5分6厘という成績は納得のいくものではなかった。日本シリーズ終了後、休んだのは3日ほど。「あまり休む必要がないと思った」とすぐに、来季に向けて動きだした。現在もバットを握り、打撃練習も行っている。「本格的にやり出したときに、動きやすいように。車のアイドリングというか。同じことをやるにしても、かかる負荷が違ってくる」と動き続けて、春を迎えるつもりだ。

10年ぶり世界一を成し遂げた侍ジャパンにも刺激を受けた。内川は優勝した09年から3度のWBCに出場している。「日の丸のユニホームの重みを感じながらやっている選手たちばかりだから、優勝できたと思う。あれだけ頑張っている姿を見ると、ぼくらもそういう世界にいさせてもらってありがたいと思う」。テレビ越しに、重圧を背負いながら戦う姿に心を打たれた。プロ20年目の来季も歩みを止めない。【山本大地】