阪神岩田稔投手(36)が22日、京都・城陽市内の西城陽高校を訪れ、オリンピック・パラリンピック教育推進事業の講演を行った。

普通科スポーツ総合専攻の高校生約120人を前にして野球人生を語ったもの。関大時代にライバル同大のエースとしてしのぎを削った同校の染田賢作監督(37)と対談も行った。04年のドラフト自由獲得枠で横浜に入団するなど、プロ経験がある染田監督に「(プロでは剛腕だった)大学のスタイルを捨てきっていて。このままではアカンと思ったのですか」と問われると「スタイルを変えないと生きていけない。150キロを投げる投手はザラにいました。球速も大事ですが、コントロールがあったら135キロでも全然いけると思う。やはりコントロールがないと勝負にならない。スタイルを思い切って変えました」と答え、変化を恐れずにチャレンジする大切さを説いた。

今季はプロ14年目で3勝をマークした。矢野監督の前向きな心構えも、プレーに生かす。「矢野監督はベンチでウチがピンチになったときに『チャンス!』ってめっちゃ言っている。ピンチはチャンスや、みたいなことを言っているので僕も去年、実践しました。マウンド上で『チャンス!』って1人でぼそぼそ言っていたら、本当に抑えられました」。矢野体制ならではの心の持ちようを伝えた。

ベテランの域に入っても野球を追求してきた。スポーツを志す高校生に「好きなことは勝手に頭に入りやすい。好きなことだと興味を持ちます。何でも楽しんでトライしていけば絶対に成長できると思います」とエールを送っていた。