来たれ、若竜! 中日大島洋平外野手(34)が1月の合同自主トレ、「大島塾」の塾生を募集する。「(誰でも)来るならいいですよ」。大島塾は来年6年目を迎えるが、近年では主将高橋、加藤、遠藤らが参加。巨人小林、ロッテ井上ら他球団組も汗を流して飛躍につなげている。

大島は今季174安打を放ち、10年目で初の打撃タイトルを獲得。海外FA権を封印し、3年契約を結んだ。3年後のFA権行使も「する気はない」と生涯ドラゴンズを宣言。そんなベテランは、次世代育成にも気を配っている。

「これからの(中日の)ことを考えていくと、僕がずっといることも大事だけど、若い子も育たないと先が見えてこない。そういった部分では、自分がアドバイスできる部分はしていってあげたい」

大島塾の舞台は日本生命スタジアムだ。17年に大阪・吹田市から貝塚市に移転したが、社会人から入団後、毎年体作りに励んできた。今年も参加した高橋は、2年連続で規定打席に到達、大島とともに、三塁で初のゴールデングラブ賞も受賞した。この日のファンフェスタでも「周平が参加メンバーの中で1番頑張った」と竜党に報告。若竜の登竜門というべき聖地になりつつある。

塾生は身内バトルのライバルにもなり得る存在だ。根尾やドラフト1位東邦・石川昂弥内野手(18)らの外野転向案も浮上している。だがきっぱりと言い切った。「負ける気はない。自分がめちゃめちゃ落ちているとも思っていない」。チームの将来も見据え、切磋琢磨(せっさたくま)でレベルアップ。大島先生は新たな若竜の入門を待っている。【伊東大介】